力を合わせ、復興への一歩を
仙台市長 奥山 恵美子
このたびの東北地方太平洋沖地震で被災された市民の皆さまに心からお見舞い申し上げます。また、いたましくもお亡くなりになった皆さまとご遺族に対し心から哀悼の意を表します。
今回の大地震は、マグニチュード9.0、仙台市では最大震度6強を記録しました。想像を絶する津波の襲来、すべてのライフラインの途絶、頻発する余震。時間を追うごとに明らかになる被害状況は、これまでの災害から想定してきた規模を遥かに超える、激甚なものでした。
10万人を超える避難者が発生しましたが、皆さんの自制と協力のおかげで、混乱することなく避難所の運営がなされています。不安と混乱の中にあっても、人と人との支え合いが生きている。そこに、希望へと向かう手がかりを見いだした思いがします。
仙台市では、政府機関、各政令指定都市や自治体各位、団体などのご支援と協力を得て、被災者の生活再建と都市基盤の回復に全市挙げて取り組んでいるところです。
電力については、仙台市内の停電区域が順次解消しました。地震後のまちを覆った暗闇の不気味さ心細さ。明かりが点ったときのうれしさ。関係者のご尽力に感謝申し上げます。
水道は3月中にほぼ復旧しました。ガスは、津波によりガス局港工場の製造設備が破壊されましたが、新潟からのパイプラインにより事業復旧のめどを立てることができました。同様の被害を受けた南蒲生浄化センターは、早急に復旧計画を策定してまいります。
生活資金の支援や融資制度、仮設住宅の建設など、被災された方々が生活を立て直していくための具体的準備にも着手しています。
復興は決してたやすいものではありません。けれども、今回の震災で皆さんの間で生まれた支え合いと分かち合いの絆のもと、一歩一歩進んでいけば、必ずや道は開けると確信しています。
皆さん、力を合わせ、ともに頑張ってまいりましょう。