「能―BOX(ボックス)」が開館します
正式な能楽堂の舞台より一回り小さめですが、舞台屋根や橋掛かり、楽屋などを備えています
藩政時代から、今もなお多くの市民に親しまれている能楽。この能楽をはじめとした伝統芸能の拠点として、また文化芸術の創造・交流を支援する場として、8月25日、若林区卸町に「能―BOX」が開館します。
伝統芸能から現代演劇まで、さまざまな芸術の舞台に
協同組合仙台卸商センターが所有するイベント倉庫「きよみず」を改修して作られたこの施設。倉庫の扉の奥には大きさ二間半(約4.5メートル四方)の能舞台と最大100人を収容できる平土間形式の客席スペースが広がります。
この能舞台は、能楽だけでなく、伝統芸能や演劇、コンサートなど、さまざまな文化芸術の創造・交流・発表に幅広く利用していただけるのが特徴です。そのため、同じく卸町で現代演劇等の拠点として利用されている「せんだい演劇工房10(テン)―BOX(ボックス)」の別館として、一体的な運営を行います。
施設の整備計画の策定にも関わり、600人弱の会員を持つ仙台市能楽振興協会の会長・萩原邦明さんは「現代演劇や朗読会などの公演では、能舞台ならではの幽玄な雰囲気や舞台構造の特性を生かした、新しいものができるのでは」と期待を語ってくれました。
施設の利用方法
公演や講座、発表会などの開催を目的とした「催物利用」と、それ以外(稽古など)での利用を目的とした「一般利用」があります。
申込期間 | 利用料金 | |
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催物利用 |
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1日(9:00~22:00):14,000円 午前(9:00~13:00):4,300円 午後(13:00~17:00):4,300円 夜間(17:00~22:00):5,400円 |
一般利用 | 利用月の3ヵ月月前から(先着順) |
◆第1次利用申し込みは、8月10日まで(直接10―BOXへ)
8月1日から10日まで、利用申し込みを受け付けます。対象となる利用期間は、催物利用は8月26日から平成24年8月31日まで、一般利用は8月26日から11月30日までです。
能―BOX開館記念公演
津村禮次郎(れいじろう)氏(観世流能楽師)らによる古典作品「石橋(しゃっきょう)」と、津村氏と森山開次(かいじ)氏(コンテンポラリーダンサー)らによる創作作品「Shakkyou(シャッキョウ)」の上演です。
- ●日時=10月15日(土)午後2時~、午後6時~(いずれも30分前開場)
- ●費用=3,000円
- ●チケットは青年文化センター、せんだい演劇工房10―BOXなどで8月27日から発売
アクセス方法
- ●所在地=若林区卸町2-15-6
- ●市営バス:仙台駅バスターミナル4番乗り場から「狐塚」行きまたは「市営バス霞の目営業所前」行き、32番乗り場から「小鶴新田駅」行きで。いずれも「卸町三丁目」で下車
- ●駐車場:4台。近隣にサンフェスタ有料駐車場あり
この特集に関するお問い合わせは、
せんだい演劇工房10―BOX電話782・7510、ホームページhttp://www.gekito.jp/