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特集2

仙台市政だより 特集2

震災廃棄物の撤去・処理を進めています

写真:がれき搬入場

▲若林区井土地区に設置したがれき搬入場(写真はその一部)。38.5ヘクタールの土地に最大で69万トンの震災廃棄物を保管します

東日本大震災では、地震や津波による家屋等の損壊・倒壊により、膨大な量の震災廃棄物が発生しました。

震災廃棄物の早期撤去と環境に配慮した適切な処理は、復旧・復興の第一関門です。市は、作業を効率的に行うため、独自の方式で取り組んでいます。

図:がれき搬入場の位置

▲がれき搬入場の位置(東部地域の3カ所に設置)

全市ごみ総量の約4年分の廃棄物が発生

地震と津波により、損壊した家屋、宅地や農地に漂着したがれきや被災自動車、各家庭等で発生した家具・食器・電化製品等の震災ごみなど、市内で約135万トンの震災廃棄物が発生したと推計されます。

この量は、平成22年度の全市ごみ総量(家庭から出される生活ごみと、事業ごみの合計)である約37万トンの約4年分に相当します。

79万トン、58パーセントの撤去が完了

図:撤去・処理のスケジュール

図1 撤去・処理のスケジュール

市では、震災から4日目となる3月15日から、各区に市民向けの震災ごみ仮置場を設置。被災した焼却工場・埋め立て処分場が復旧・再開されるまで、臨時的に約7万トンの震災ごみを回収しました。
 また、廃棄物の回収・処理に当たっては、既存の施設のみでは迅速な対応が困難であることから、宮城野区蒲生、若林区荒浜・井土の3カ所に「がれき搬入場」を設置し、大量の廃棄物を搬入できる体制を速やかに整えました。

がれき搬入場の整備や撤去作業は、地元業者に発注し、経済復興にもつなげています。

宅地内に漂着したがれきは、国が目標に掲げていた8月末を前倒しし、7月中に撤去を完了しました。また、津波被災地区において浸水した畳・寝具等の戸別収集等も既に完了し、現在は農地内に漂着したがれきの撤去や、損壊した家屋の解体等を進めています(図1)。また、倒壊の恐れのあるブロック塀の解体も8月から受け付けを始めています。

8月18日現在、79万トンの撤去が完了しました(撤去率で58パーセント)。今後も迅速に作業を行い、震災発生から1年以内の撤去完了を目指します。

リサイクル率50パーセントを目標に再資源化

撤去した震災廃棄物は、分別・リサイクルを徹底しています。撤去現場で可燃物、不燃物、資源物に分別し、がれき搬入場では家電製品、木くず、金属くずほか、各専用設置スペースを設けて10種類に細分別。リサイクル率50パーセントを目標に、再資源化の取り組みを進めています(図2)。

リサイクルできない可燃物は焼却・埋め立てを行います。現在、各がれき搬入場に仮設の焼却炉を建設中で、9月初旬から試運転を行い、ダイオキシン類などの排ガス等を調査の上、順次稼動させる予定です。発生した焼却灰は、市の石積埋立処分場において埋め立て処分を行います。

これらの処理に当たっては、環境対策や安全対策に十分留意して取り組み、震災発生から3年以内の完了を見込んでいます。

図2 仙台市の震災廃棄物の処理方式

図:仙台市の震災廃棄物の処理方式
  • がれきの仮置場などを設けず、がれき搬入場で焼却等の処理まで一括して行います
  • 現地で3種類に分別したものを、がれき搬入場でさらに細分別することで、処理の迅速化、再資源化の推進、衛生環境の保全等を実現します
  • がれき搬入場の整備や管理運営、がれき撤去、家屋解体などの業務を可能な限り地元業者に発注することで、経済復興と雇用確保を図ります

目標(1)1年以内の撤去完了、3年での処理完了

目標(2)再資源化の徹底(リサイクル率50%以上)

震災で損壊したブロック塀の撤去を行います

震災により損壊し、倒壊の恐れのあるブロック塀について、所有者の申し出により、市が解体・撤去を行います。

  • ●受付日時=11月30日(水)まで(9月中は土・日曜日、祝日も受け付けます)の9:00~16:30
  • ●受付場所=対象物件が所在する地域の区役所・総合支所(秋保総合支所管内にお住まいの方は太白区役所)
  • ●撤去の対象=震災により損壊したブロック塀で、個人または中小企業者等が所有するもの。ブロック塀のほか、石積みの塀も対象となります
  • ●必要書類など詳しくはお問い合わせください

(問)損壊家屋等の解体・撤去専用ダイヤル 電話263・8590(9:00~17:00)

ブロック塀の撤去費用を助成します

震災により損壊したブロック塀について、既にご自身の負担で解体・撤去を行った方に対し、その費用を助成します。

  • ●受付期間=9月7日(水)~11月30日(水)
  • ●受付場所=市役所一番町仮庁舎(小田急仙台ビル)5階震災廃棄物対策室
  • ●撤去の対象=震災により損壊したブロック塀で、個人または中小企業者等が所有するもの。ブロック塀のほか、石積みの塀も対象となります
  • ●個別のケースにより必要書類や手続きが異なりますので、専用ダイヤルで必ず予約の上、受付場所にお越しください

(問)損壊家屋等の解体・撤去専用ダイヤル 電話263・8590(9:00~17:00)

被災自動車の解体・リサイクルが始まります

現在一時保管中の被災自動車について、9月中旬から自動車リサイクル法に基づく解体・リサイクルが行われる予定です。引き取りを希望される所有者の方は早めにお問い合わせください。

(問)被災自動車専用ダイヤル 電話722・9688(9:00~17:00)

この特集に関するお問い合わせは
震災廃棄物対策室 電話214・8679

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