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まちの主役

仙台市政だより まちの主役

認知症の方と家族を地域で支えよう

認知症サポーター養成講座
キャラバン・メイト

認知症は、誰にでも起こりうる病気です。

認知症サポーター養成講座では、キャラバン・メイトの皆さんが、認知症の正しい理解を地域に広める活動を行っています。

認知症サポーターとは、認知症について正しい知識を持ち、認知症の方やその家族を応援する、地域における見守り・理解者のことです。

市では、多くの方に認知症への理解を広め、サポーターになっていただけるよう、町内会やPTA等の勉強会、職場の研修、小・中学校の総合学習や道徳の時間など、さまざまな場で市民の皆さんに認知症の基礎知識を学んでいただく「認知症サポーター養成講座」の開催を進めています。

講師を務めるのは、日頃、介護施設や事業所などで認知症の相談・介護に携わり、講師を行うための養成研修を修了した「キャラバン・メイト」の方々です。 

キャラバン・メイトの木村信幸さんは、「認知症は、誰もが起こる可能性のある病気です。周囲の正しい理解と気遣いがあれば、地域で穏やかに暮らしていくことが可能です」と教えてくれます。「周囲が認知症の方をさりげなく見守ること、ご家族の気持ちに寄り添うことが、手助けになります。また、ご家族は、無理をして抱え込まずに、周囲に相談していただければと思います」。

養成講座では、認知症の症状や、認知症の方に接するときの心構えなどを約60分間から90分間で学びます。受講者にはサポーターの証しとして、オレンジ色の腕輪が渡されます。講師の派遣を担当する養成講座事務局の今野研一さんは、「受講した皆さんには、講座で得た知識を生かしながら、普段の生活の中で気になる方がいれば見守りをしたり、声を掛けたりなどのサポートをしていただきたいですね」と話します。

もしも、家族などの身近な人が認知症になったら、どのように接したらよいのでしょうか。木村さんによると、失敗を責めないことが大切とのこと。「例えば、排せつの失敗は、本人の自尊心が大きく傷つきます。周囲は、失敗を責めるのではなく、トイレの目印を分かりやすくしたり、着脱が簡単な衣服を用意してあげたり、失敗を減らすための工夫をお願いしたいですね」。「症状の一部は、皆さんの接し方次第で改善することもありますよ」とも教えてくれました。

平成18年度から始まったこの活動。現在、市内で1万3千人以上の方がサポーターになっています。
「認知症の方に限らず、子どもから高齢の方まで、地域で安心して暮らせるように、みんなが少しずつ、さり気なく心配りできる社会になるといいですね」と木村さんは穏やかな笑顔で語ってくれました。

ワンポイント情報

【認知症サポーター養成講座】

学校や職場、町内会、近所の方同士が集まって、認知症サポーター養成講座を開催する場合に、講師の派遣を行います。内容や費用などについて、詳しくはお問い合わせください。

(問)仙台市認知症サポーター養成講座事務局(仙台市健康福祉事業団内)
電話215・3711

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