HOMEより知りたい人へ > 地域支援 災害対策機械

地域支援

災害対策機械

被災自治体に、通信機器を配備。

被災した市町村の途絶した通信を衛星通信車などが確保。

被災者にとって命綱ともいえる通信が壊滅状態に陥った。宮城県の南三陸町などのように市役所そのものが被災し、行政機能を喪失した自治体も出現した。
この被災翌日から国土交通省では、全国の地方整備局から災害対策車などを調達し、4日目までに16自治体に送り込んだ。4月15日のピーク時には192台を配備。これによりすべての市町村との通信が確保され、被災状況の把握から支援物資の要請まで自治体の声が届くこととなり、被災者への支援に繋がった。

画像
地方整備局の災害対策機械の派遣状況(4月15日)

これまで、全国の整備局の応援により、3県27市町村(17市8町2村)へ、排水ポンプ車、照明車、対策本部車、待機支援車、衛星通信車、Ku-SATをピーク時(H23.4.15)合計192台配備し、様々な復旧活動を支援。

対策本部車

本部対策車は、災害が発生したとき、現地対策本部として情報収集、指揮、対策検討や他機関との連絡等を行う執務スペースとなります。
東日本大震災では、津波により流された陸前高田市等の庁舎に配備し、喪失した市役所機能の確保支援を行いました。

衛星通信車

衛星通信車は、災害時において地上回線(NTT回線、携帯電話回線)が不通となった場合や災害現場との通信の確保が必要となった時に、通信衛星を中継して、災害現場の被害状況等を連絡するための車両です。
東日本大震災では、NTT回線や携帯電話の基地局の被災によって、通信機能が麻痺した自治体へ衛星通信車を配備し通信機能を確保しました。

Ku-SAT

Ku-SAT(衛星小型画像転送装置)は、衛星通信を利用して画像配信と電話が同時にできる装置です。小型軽量のため機動力に優れております。
東日本大震災では、NTT回線や携帯電話の基地局の被災によって、通信機能が麻痺した自治体へKu-SATを配備し通信機能を確保しました。

衛星携帯電話

衛星携帯電話は、災害時において地上回線(NTT回線、携帯電話回線)が不通となった場合や災害現場との通信の確保が必要となった時に、通信衛星を中継して、災害現場の被害状況等を連絡するための電話機です。
東日本大震災では、NTT回線や携帯電話の基地局の被災によって、通信機能が麻痺した自治体へ衛星携帯電話を貸与し通信機能を確保しました。

排水ポンプ車

排水ポンプ車は主に台風などの災害時における浸水箇所の排水作業を迅速かつ効果的に行う車両です。
東日本大震災では、仙台空港が広い範囲で浸水したため、排水ポンプ車を集中投入し、24時間体制で排水作業を行いました。また、被災地において、津波により浸水(冠水)した箇所の行方不明者捜索のための排水作業も行いました。

照明車

照明車は災害現場における夜間の作業現場内の照明作業を行う車両です。
東日本大震災では、夜間の災害復旧活動や避難住民支援、また行方不明者の捜索での照明作業も行いました。

災害対策車等の派遣状況 (4月15日時点)

排水ポンプ車 岩手県 陸前高田市 1台
宮城県 仙台市 13台
石巻市 25台
名取市 2台
東松島市 16台
多賀城市 2台
七ヶ浜町 4台
亘理町 19台
山元町 2台
気仙沼市 1台
福島県   4台
相馬市 5台
新地町 1台
小計 95台
照明車 岩手県   2台
陸前高田市 2台
宮城県 仙台市 4台
石巻市 8台
角田市 1台
東松島市 7台
名取市 2台
山元町 1台
亘理町 9台
南三陸町 4台
七ヶ浜町 4台
福島県   2台
  福島市 3台
  相馬市 2台
小計 51台
対策本部車 岩手県   2台
陸前高田市 1台
大槌町 1台
宮城県 岩沼市 1台
東松島市 1台
南三陸町 1台
女川町 1台
小計 8台
待機支援車 岩手県   1台
大槌町 1台
宮城県 仙台市 1台
石巻市 6台
岩沼市 1台
東松島市 2台
七ヶ浜町 1台
南三陸町 1台
福島県   1台
小計 15台
衛星通信車 岩手県   1台
陸前高田市 1台
大船渡市 1台
宮城県 石巻市 3台
女川町 1台
小計 7台
    野田村 1台
    田野畑村 1台
    宮古市 1台
    釜石市 2台
    大船渡市 1台
    山田町 1台
    大槌町 1台
    石巻市 4台
    気仙沼市 1台
    山元町 1台
    南三陸町 1台
    岩沼市 1台
小計 16台
合計 192台

※192台のうち130台は全国の整備局の応援。
※福島第一原子力発電所に対して散水車等13台による支援を行いました。(東京電力が運用。)

▲ ページの先頭へ