TEC-FORCE
TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)とは、地震・水害・土砂災害等の大規模自然災害に対応するため、被災地方公共団体(自治体)等が行う被災状況の迅速な把握、被害の発生及び拡大の防止、被災地の早期復旧その他災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速な実施するために国土交通省に設置されたものである。
なお、東日本大震災で派遣されたTEC-FORCEについては以下のとおり。
- 震災翌日には、他地整から8名の先遣隊が到着
- ピーク時(H23.3.16)には、63班255人が出動(H23.5.17時点でのべ14,109人日)。
- 被害状況調査、災害対策用機械の作業支援、Ku-SAT 等の衛星通信路の確保等で活躍
亀裂の走った道路、崩落した法面、落下した橋、崩れた港など、被災した各所に国土交通省の全国の地方整備局から集結した災害対応のスペシャリストが急行。
TEC-FORCE(テックフォース)と呼ばれるこの緊急災害対策派遣隊は、2日後には200名以上が被災現場に入り、被害の状況を調査。この迅速な調査が早期応急復旧を可能とした。
また、このTEC-FORCEは市町村への支援班としても派遣され、被災情報の収集から排水ポンプ車による排水作業、自衛隊などとの調整、支援物資や機材の取り次ぎ、調達など広範囲にわたる活動を行った。
TEC-FORCE派遣状況
名称 | 延べ人数(5/17時点) | 各地方整備局の災害支援状況 |
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北海道開発局 | 682人日 | 北海道 支援.pdf(1.1MB) |
東北地方整備局 | 2,407人日 | |
関東地方整備局 | 463人日 | |
北陸地方整備局 | 2,349人日 | 北陸 支援.pdf(625KB) |
中部地方整備局 | 2,542人日 | 中部 支援.pdf(2.6MB) |
近畿地方整備局 | 1,590人日 | 近畿 支援.pdf(1.1MB) |
中国地方整備局 | 1,069人日 | 中国 支援.pdf(4.2MB) |
四国地方整備局 | 1,003人日 | 四国 支援.pdf(3.6MB) |
九州地方整備局 | 1,043人日 | 九州 支援.pdf(1.4MB) |
国土技術政策総合研究所 | 961人日 | |
(独)土木研究所 | ||
(独)港湾空港技術研究所 | ||
(独)建築研究所 | ||
計 | 14,109人日 |
TEC-FORCE 主な災害派遣
- 平成20年6月 岩手宮城内陸地震 派遣隊員数408名 延べ1,499名
- 平成20年7月 岩手沿岸北部地震 派遣隊員数147名 延べ381名
- 平成21年7月 中国・九州北部豪雨 派遣隊員数119名 延べ954名
- 平成21年8月 駿河湾沖を震源とする地震 派遣隊員数92名 延べ249名
- 平成22年10月 奄美地方の大雨 派遣隊員数74名 延べ299名
- 平成23年7月 新潟・福島豪雨 派遣隊員数131名 延べ262名
- 平成23年9月 台風12号(奈良・和歌山・三重) 派遣隊員数732名 延べ5,185名